GLP-1 OPERATION HUB

GLP-1 オンライン診療の運用設計

マンジャロ・ウゴービ・リベルサス・ゼップバウンド・オゼンピックを対象に、 自費オンライン診療の運用フロー(予約・問診・処方・配送・再診)と 副作用管理・継続率の設計を、関連コラム記事と一次情報へのリンク付きで整理します。

GLP-1 オンライン診療運用の直接回答

GLP-1 受容体作動薬のオンライン診療運用は、予約・問診・診療・処方・決済・配送・再診の 7 工程を LINE 上で一元化し、薬剤別の用量漸増スケジュールと副作用申告フローを自動配信で組み込むのが標準設計です。継続率は 3 ヶ月時点で 60-70% を目標に置き、副作用申告・配送追跡確認・問い合わせ自動返信の 3 KPI で運用を回します。

DRUGS

主要 GLP-1 受容体作動薬と適応

2026 年 5 月時点で日本国内および米国で承認されている主要 GLP-1 受容体作動薬の整理。

マンジャロ(チルゼパチド)

GIP/GLP-1 デュアルアゴニスト。週 1 回皮下注射。日本では 2 型糖尿病の適応で承認(2023 年)。米国では肥満症適応のゼップバウンド(同じチルゼパチド)が別商品名で承認。

適応

2 型糖尿病(日本承認)/肥満症(米国 Zepbound として)

投与方法

週 1 回皮下注射、2.5mg から開始し漸増

ウゴービ(セマグルチド 2.4mg)

GLP-1 受容体作動薬。週 1 回皮下注射。日本では 2024 年 2 月発売、肥満症に対する保険適応。BMI 35 以上または BMI 27 以上で 2 つ以上の肥満関連健康障害を有する患者が対象。

適応

肥満症(日本承認、保険適応条件あり)

投与方法

週 1 回皮下注射、0.25mg から開始し 2.4mg まで漸増(16 週かけて)

関連コラム記事:

リベルサス(経口セマグルチド)

世界初の経口 GLP-1 受容体作動薬。1 日 1 回経口投与。日本では 2 型糖尿病の適応で承認。空腹時に水 120ml で服用し、その後 30 分以上は飲食・他剤服用を避ける厳格な服用ルール。

適応

2 型糖尿病(日本承認)

投与方法

1 日 1 回経口、3mg → 7mg → 14mg と段階的に増量

ゼップバウンド(チルゼパチド米国名)

マンジャロと同一成分(チルゼパチド)の肥満症適応版。米国 FDA で 2023 年 11 月に肥満症適応で承認。日本では未承認(2026 年 5 月時点)。

適応

肥満症(米国承認、日本では未承認)

投与方法

週 1 回皮下注射、米国の用量設定に準拠

オゼンピック(セマグルチド)

GLP-1 受容体作動薬。週 1 回皮下注射。日本では 2 型糖尿病の適応で承認。ウゴービと同一成分(セマグルチド)だが用量設定が異なり、糖尿病用は最大 1.0mg、肥満症用ウゴービは 2.4mg。

適応

2 型糖尿病(日本承認)

投与方法

週 1 回皮下注射、0.25mg → 0.5mg → 1.0mg と段階的に増量

FLOW

自費オンライン診療の運用フロー(7 工程)

予約から再診フォローまでを LINE 上で一元化する標準フローです。

1

予約

LINE 経由の予約フォームから、初診・再診を区別して受付。診療科別の受付枠と医師指名の有無で空き状況を表示。

2

問診

GLP-1 適応判定に必要な問診項目(BMI・既往歴・併用薬・妊娠可能性・甲状腺髄様癌の家族歴等)を診療分野別テンプレートで収集。

3

オンライン診療

LINE 通話または電話音声通話で実施。問診結果と過去の処方履歴を医師が画面で確認しながら診察。

4

処方判断と薬剤選択

適応薬剤(マンジャロ・ウゴービ・リベルサス・オゼンピック)から患者状態に応じて選択。用量設定と漸増スケジュールを医師が決定。

5

決済

Square(推奨)・GMO・銀行振込から選択。再診時はカード保存トークンで再決済を効率化。

6

配送

ヤマト運輸・日本郵便対応。発送後は追跡番号を LINE で自動配信。冷蔵配送が必要な注射薬の場合は配送ルールを別途設定。

7

再診フォロー

ステップシナリオで服薬期間別のリマインドを自動配信。副作用申告・継続意志確認のフォームを LINE 経由で送付。

SIDE EFFECTS

副作用管理と継続率の設計

GLP-1 受容体作動薬の主要副作用と、運用上の管理ポイント。

消化器症状(最頻)

  • 吐き気・嘔吐
  • 便秘・下痢
  • 腹痛
  • 食欲低下

用量漸増スケジュールを遵守し、初期 2-4 週は低用量で消化器系を慣らす。症状強い場合は休薬・減量を検討。水分摂取と少量分割食を推奨。

重篤な副作用(稀)

  • 急性膵炎
  • 胆嚢炎・胆石症
  • 腸閉塞
  • 甲状腺髄様癌の家族歴がある場合の慎重投与

強い腹痛・嘔吐・体重急減等で疑い、医療機関受診を促す。問診で甲状腺髄様癌(MTC)・多発性内分泌腺腫症 2 型(MEN2)の家族歴を確認し、該当者は処方禁忌。

禁忌・慎重投与

  • 1 型糖尿病
  • 糖尿病性ケトアシドーシス
  • 重度の胃腸障害(胃不全麻痺等)
  • 妊娠中・授乳中
  • MTC/MEN2 の既往・家族歴

問診時の必須確認項目として LINE 問診テンプレートに組み込む。NG 判定で自動的に医師アラート。

KPIs

運用 KPI 指標の置き方

継続率と運用効率を両立させるための指標設計例(目標値は標準的な参考値)。

KPI 指標目標値(参考)計測ポイント
初診→処方完了率60-75%問診回答完了から処方判断・決済完了までの転換率。中断ポイント(問診途中離脱・決済失敗)を計測。
再診継続率(3 ヶ月)60-70%初診から 3 ヶ月後の再診継続率。継続中断の主因(副作用・効果実感・費用負担)を NPS 調査で把握。
副作用申告率計測のみステップシナリオの副作用申告フォーム経由の申告件数。隠れ離脱の指標として用いる。
配送追跡確認率80%以上発送後 LINE 通知のクリック率。低い場合はメッセージ文面・送信タイミングを A/B テスト。
問い合わせ AI 自動返信率60-80%副作用・服薬方法に関する典型的質問への AI 自動回答の正答率。スタッフ修正の発生率で測る。

本ページの記載について

  • 本ハブの薬剤情報は添付文書・厚労省指針・日本糖尿病学会・日本肥満学会の公開情報に基づきます。具体的な処方・服薬判断は担当の医師・薬剤師にご相談ください。
  • 運用設計サンプル(フロー・KPI 目標値)は標準的な参考例であり、実在クリニックの成果保証ではありません。実際の運用結果は診療体制・患者属性・地域特性等により変動します。
  • 個別のご相談は お問い合わせフォーム よりご連絡ください。
  • 本ハブの編集方針・医療監修方針は 編集ポリシー および 医療監修方針 をご参照ください。

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