この記事でわかること
- LINE配信のブロック率業界平均とクリニック経営への影響
- ブロック率を下げるための5つの鉄則と具体的な施策
- ブロック率5%から0.8%に改善した実際の事例
目次
クリニックのLINEブロック率を下げるには、配信頻度を月2〜4回に抑える・セグメント配信で関連情報だけ送る・有益なコンテンツを混ぜる・配信時間帯を最適化する・ブロック分析でPDCAを回すの5つの鉄則が効果的です。本記事では、ブロック率5%から0.8%に改善した実際の事例と施策を紹介します。
- 配信頻度は月2〜4回がベスト
- 患者に関係のある情報だけ送る(セグメント活用)
- 有益なコンテンツを混ぜる(健康Tips・季節の健康情報)
- 配信時間帯を最適化(18〜20時がゴールデンタイム)
- ブロック分析を行い改善PDCAを回す
ブロック率の業界平均とクリニック経営への影響
LINE公式アカウントにおけるブロック率とは、友だち登録した後にブロックされた割合のことです。業界全体の平均ブロック率は20〜30%と言われていますが、クリニックの場合は配信内容の工夫次第で5%以下に抑えることが可能です。
ブロック率がもたらす機会損失
60万円
年間の機会損失(ブロック率10%増で)
0%
ブロック後のリーチ率
鉄則1: 配信頻度は月2〜4回がベスト
ブロックの最大の原因は「配信が多すぎる」ことです。LINE公式アカウントの調査によると、ブロック理由の第1位は「通知が多い」で、全体の約50%を占めています。
ブロック理由第1位
「通知が多い」
頻度別のブロック率と反応率
| 配信頻度 | ブロック率 | 開封率 | 評価 |
|---|---|---|---|
| 月1回以下 | 低い | 低下傾向 | 存在を忘れられやすい |
| 月2〜4回 | 1〜3% | 60〜80% | 最も費用対効果が高い |
| 週2回以上 | 10%超 | 低下 | ブロック急上昇リスク |
個別自動配信はカウント外
鉄則2: 患者に関係のある情報だけ送る — セグメント活用
ブロック理由の第2位は「自分に関係のない情報が送られてくる」です。この問題を解決するのがセグメント配信です。セグメント配信の具体的な設計手法やリピート率向上の事例はLINEセグメント配信でリピート率を向上で詳しく解説しています。
効果的なセグメント例
| セグメント軸 | 分類例 | 配信内容 |
|---|---|---|
| 診療科目別 | 内科・皮膚科・美容 | 受診科目に基づいた情報 |
| 最終来院日別 | 1ヶ月以内 / 3ヶ月以上 | 来院状況に応じたメッセージ |
| 年齢・性別 | 世代別 | 世代に合わせた施術案内 |
| 施術履歴別 | 過去の施術タイプ | フォローアップ・関連施術提案 |
| 興味関心 | タップ履歴から推測 | 関心分野に基づく配信 |
セグメント配信の効果
鉄則3: 有益なコンテンツを混ぜる — 健康Tips・季節の健康情報
売り込みばかりはNG
有益コンテンツの例
- 季節の健康情報 — 花粉症対策(2〜3月)、熱中症予防(7〜8月)、インフルエンザ予防(11〜12月)
- セルフケアTips — 自宅でできるスキンケア方法、正しい薬の飲み方、ストレッチ方法
- 医師のコラム — よくある質問への回答、新しい治療法の解説、学会報告のダイジェスト
- 院内情報 — 新しい機器の導入、スタッフ紹介、休診日のお知らせ
理想的な月4回配信のバランス
配信比率の鉄則
鉄則4: 配信時間帯を最適化 — 18〜20時がゴールデンタイム
同じ内容の配信でも、送信時間帯によって開封率が大きく変わります。開封率が低い=通知だけ見てスルーされる=「意味のないメッセージ」と認識される=ブロック、という悪循環に陥ります。
クリニックの配信に最適な時間帯
| 時間帯 | 適性 | 特徴 |
|---|---|---|
| 18:00〜20:00 | ゴールデンタイム。仕事終わりで開封率最高 | |
| 12:00〜13:00 | ランチタイム。短い内容向き | |
| 8:00〜9:00 | 通勤時間帯。テキスト中心の配信向き | |
| 22時以降 | — | 就寝前の通知は不快。ブロック率上昇リスク |
| 7時以前 | — | 早朝の営業メッセージは印象が悪い |
| 9〜17時 | — | 仕事中で開封されにくく通知が溜まる |
患者層に合わせた最適化を
鉄則5: ブロック分析を行い改善PDCAを回す
ブロック率を下げるためには、「なぜブロックされたのか」を分析し、継続的に改善する仕組みが必要です。
ブロック分析で見るべき指標
- 配信別ブロック数 — どの配信の後にブロックが増えたかを特定
- 友だち追加後のブロックタイミング — 追加直後か一定期間後かを判別
- セグメント別ブロック率 — どの属性の患者がブロックしやすいかを分析
- 配信頻度とブロック率の相関 — 配信回数を増やした月にブロック率が上がっていないかを確認
改善PDCAの回し方
Plan(仮説立案)
ブロック分析の結果から仮説を立てる(例: キャンペーン告知の翌日にブロックが増えている)
Do(施策実行)
改善施策を実行(例: キャンペーン告知に健康情報を組み合わせて配信)
Check(効果計測)
改善後のブロック率を計測。改善前と比較
Act(標準化)
効果があれば標準化、なければ別の仮説を試す
モニタリング体制が鍵
ブロック率を5%から0.8%に改善した事例
ある皮膚科クリニック(友だち数3,200人)の事例をご紹介します。他のクリニックの成功事例はクリニックのLINE公式アカウント活用事例5選でも紹介しています。LINE公式アカウント開設当初は一斉配信を週2回行っており、ブロック率は5%に達していました。
実施した改善施策
配信頻度を月3回に削減
週2回から月3回に変更。1回あたりの内容を充実させた
セグメント配信を導入
皮膚科・美容皮膚科・アレルギー科の3セグメントに分け、関連情報のみを配信
有益コンテンツの比率を向上
月3回のうち2回をスキンケア情報・季節の肌トラブル対策に。売り込みは月1回のみ
配信時間を19時に統一
過去のデータから開封率が最も高い時間帯を特定
月次のブロック分析を開始
配信ごとのブロック数を計測し、問題のある配信パターンを改善
改善結果
Before
5%
After
0.8%
ブロック率
3ヶ月間の改善施策で大幅改善
Before
月30件
After
月45件
LINE経由の予約数
配信回数は減ったが、質の向上で1回あたりの配信効果が大幅に向上
まとめ: ブロック率を下げる5つの鉄則
クリニックのLINE配信でブロック率を下げるためのポイントを改めて整理します。
月2〜4回
最適な配信頻度
1:2+
売り込み:有益情報の比率
18〜20時
ゴールデンタイム
- 配信頻度は月2〜4回 — 多すぎず少なすぎない頻度で接点を維持
- セグメント配信で関連情報だけ送る — 全員一斉ではなく、患者に合った情報を届ける
- 有益コンテンツを織り交ぜる — 売り込みばかりではブロックされる。情報提供で価値を感じてもらう
- 配信時間帯を最適化 — 18〜20時のゴールデンタイムを活用し、開封率を最大化
- ブロック分析でPDCAを回す — データに基づいた改善を継続し、ブロック率を最小化
Lオペ for CLINICなら、セグメント配信・配信スケジュール管理・ブロック率分析ダッシュボードまでオールインワンで提供。患者に嫌われない配信運用を、すぐに始められます。ブロック率を含むクリニック経営のKPI管理についてはKPI7選も参考にしてください。
よくある質問
Q. クリニックのLINEブロック率の平均はどのくらいですか?
業界平均は20〜30%程度ですが、配信頻度と内容を最適化しているクリニックでは10%以下に抑えられています。週1回以上の一斉配信を行うとブロック率が急増する傾向があります。
Q. 一度ブロックされた患者を復帰させることはできますか?
LINEの仕組み上、ブロック解除は患者本人の操作でしか行えません。ただし、院内ポスターやWebサイトに再追加を促す導線を設けることで、一部の患者が再登録するケースはあります。ブロック防止が最も重要です。
Q. 配信停止の選択肢を用意すべきですか?
はい、リッチメニューに『配信頻度の変更』や『お知らせ配信のオフ』の選択肢を設けることをおすすめします。完全ブロックではなく配信頻度を下げる選択肢があれば、友だちリストからの離脱を防げます。
Lオペ for CLINIC 編集部
運営: 株式会社ORDIX
医療DXとLINE公式アカウント運用に関する実践的なノウハウを発信する専門編集チーム。クリニックの予約・問診・患者CRM・配信業務の効率化を支援しています。